神様って何者? 宗教って一体何? そんな疑問を解消するブログです。
先日もお話しいたしましたが、 神様は感謝の対象物であり、神社は感謝をする場所です。
では、今回はスサノオノミコト(須佐之男命)は何の感謝の対象物なのかに触れて行きたいと思います。
神話の世界では、黄泉の国から戻ったイザナギノミコトが阿波岐原で禊をした時に、アマテラスオオミカミとツキヨミノミコトとスサノオノミコトの三人の神様が生まれ三貴子と呼ばれています。
アマテラスオオミカミは太陽として高天原を統治、 ツキヨミノミコトは月として夜の天上界を統治することになりました。
そして、スサノオノミコトは嵐の神として海原を統治することになりました。
そのためスサノオノミコトは、泣きわめいて山を枯らしたり、 高天原で乱暴なふるまいをしたりする、乱暴者のイメージがあります。
高天原でスサノオノミコトが暴れたことにより、アマテラスオオミカミが天岩屋戸に隠れてしまいますところは、 嵐によって太陽が隠れてしまったことを現しているという説もあります。
また、スサノオノミコトがクシナダヒメを守るためにヤマタノオロチを倒す話も、 ヤマタノオロチは川が氾濫して何股にも別れた姿とも言われ、 クシナダヒメの別名はイナダヒメ(稲田姫)なので稲と田んぼと言われ、 川が氾濫して稲と田んぼが駄目になってしまうところを 嵐であるスサノオノミコトが守ったとことになっています。
「元は、嵐だから川が氾濫したんじゃないの」と思われがちですが 大雨によって川が氾濫。嵐とは山の風と書きます。 「大雨を山から吹く風によってどけてくれた」 そのように解釈されていたのでしょう。
嵐にも感謝ができるんです。
ですからスサノオノミコトは、嵐に感謝することをあらわしています。