仏教では、幸福を得るための六つの条件のことを
六波羅蜜といっております。
布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧、の六つです
布施
人のために惜しみなく何か善いことをする。善行には有形と無形のものがあります。有形のものを財施といいます。お金や品物などを施す場合です。
持戒
本分を忘れずにルールを守った生き方で、人間らしく生活することです。自分勝手に生きるのではなく、互いに相手のことを考えながら、仲良くゆずりあっていく生活です。
忍辱
悲しいことや辛いことがあっても、落ち込まないで頑張ることです。物事の本質をしっかりとおさえて、時には犠牲的精神を持って困難に耐えることです。
精進
まずは最善をつくして努力すること。良い結果が得られても、それにおごらず、さらに向上心を持って継続することです。
禅定
心を落ち着けて動揺しないこと。どんな場面でも心を平静に保ち、雰囲気に流されないことです。
智慧
真理を見きわめ、真実の認識力を得ること。人は誰でも生まれながらにして仏様と同様の心を持っています。欲望が強くなると、単なる知識だけで物事を考えるようになります。知識ではなく智慧の心を以て考えることです。
この六波羅蜜に関する塔が、高尾山では仏舎利の前にあります。
この六つの条件は、日常生活で気をつけていきたいものですが
中々できませんよね。
高尾山に来た時には、六波羅蜜の塔の前で
布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧、の六つの条件を
思い出してみて下さい。