高尾山の四天王門の近くに天狗の像があります。
高尾山の天狗は御本尊様に従いお護りする随身として、
開運や魔除けなど多くのご利益をもたらす役割をもっています。
古来より多くの伝説や信仰の対象として、時に親しみを、
時に恐れをもって崇められています。
高尾山が修験道の道場であることから、
勇猛精進し山中を自在に駆け回る修験者(山伏)の姿が
空想上の存在であった天狗のように見えたという説もあります。
こちらが大天狗です。
真っ赤な顔と高い鼻、団扇を持ったお姿が大天狗。その神通力で開運をもたらします。
こちらが小天狗です
青い顔にカラスのような嘴、剣を構えたお姿が小天狗。別名烏天狗。その剣で魔を断ちます。カラス天狗なんて呼び名もあります
天狗は、古来より多くの天狗伝説や天狗信仰をもたらし、神格化されてきました。
天狗には諸説あるのですが、そのひとつに、
日本書記のなかのサルタヒコ神という説があります。
サルタヒコ神は、一般に道の神・道祖神と考えられています。
また、後に修験道が盛んになりますと天狗の神様ともみなされるようになりました。
ちなみに「サルタヒコ神」の特徴は、赤ら顔に長い鼻修験山伏の服装をしており、
鼻の長さ七握、背の高さ七尺、また口の端が光り、
目は鏡のように照っていることは赤いホオズキに似ている
とあります。